最近サイトやら日記更新があまりできないので、お詫び(お詫びなんて言える代物じゃありませんが)に小説を。
いずれ、本館にもupしようかとは思いますが。
黒氷です。
よかったら、続きを読むからどうぞ。
関係ないですが、昨日のまきまきラジオの恋愛ポエムを読むまきまきに萌えた。
かわゆい…v(おまわりさん、ここに変態がいるよ!!)
本格的に降り出してきた雨を見て、トンネルの中で彼は舌打ちした。
無論来るはずのない迎えを待っているわけではない。
コンビニで傘を買いに引き返すには少し遠い距離で、
どうせすぐ雨が止むだろうとトンネルに入って空を仰いでいると、雨脚が強くなってきた。
「いくら頭脳明晰な詐欺師さんでも、雨は予想できなかったのね。」
彼の隣りに住む検事志望の女子大生が、ビニール傘を差して歩いてきた。
「…うるせー。お前こそ、女子大生ならもう少し色気のある傘差せよ。やっぱ貧乏は違うわ。」
「何よ!いいじゃない。お気に入りなの。」
そのまま通り過ぎるかと思われたが、彼女は足を止めた。
「…入る?」
「あ?ふざけんな。誰がお前なんかの…っ!」
「いつものあんたなら放っておくけど、具合悪いんでしょ?風邪引いちゃうよ?」
「なっ…!」
彼は風邪というものを久しぶりに引いてしまったらしく、先ほどから寒気がしていた。
世話を焼かれたくなかったので、至極普通に接したつもりだったのに彼女にはお見通しだった。
「それとも何?相合傘だって意識しちゃってるとか?」
「ばっ!!ちげーし!!!」
「ならいいでしょ?」
そう言って彼女は、彼を自分のビニール傘に入れてあげた。
このやり取りをずっと続けるのも無謀だし、彼女の言う事ももっともなので彼は黙って従った。
「目的は何だ?家賃見逃して欲しいとかなら聞かねーぞ。」
「違うわよ。…前に一度傘くれた事あったでしょ?そのお礼よ。」
降りしきる雨の中でずぶ濡れになっていた彼女に彼は自分の持っている傘をあげて、
自分は濡れて帰ったことがあった。
そういえば、そのときにあげた傘がこの傘に似ている気がする。
『お気に入りなの。』
彼はチラリとだけ隣りに視線をやって彼女を見た。
その横顔はとても嬉しそうで。
「ちゃんと真っ直ぐ持てビンボー。」
ため息とも何とも言えない息をついて、
右に傾いている傘を、左に傾けた。
end
ドラマ第7話ネタ。
月瀬の住んでる地方が昨日雨で、雨の中歩いてたら黒氷妄想が浮かんできたので。
あのビニール傘、氷柱ちゃんは綺麗に乾かして黒に返そうとするんですけど、
別にいらないと断られて、それで氷柱ちゃんの宝物になってるといいな。
氷柱ちゃんは自分が濡れても、黒が濡れないように傘を傾けそうですよね。
それに気付いて氷柱ちゃんのほうにさり気なく傘を傾ける黒なんて萌えるかなーと思いまして。
お目汚し失礼いたしました!!
今通勤途中の電車の中で拝見しています。
今日のお話の氷柱さんの表情は穏やかで女神のような微笑をしている気がしました
1日仕事頑張れそうです(^o^)
ありがとうございました。
月瀬の駄文を読んでお仕事に悪い影響がないといいのですが;
素敵だなんて、もったいないお言葉ありがとうございます!!!
全てを察して、黒に手を差し伸べる氷柱ちゃんはまさに女神ですよね。
月瀬にとっても女神です。(そんな補足いらない)
こちらこそ、感想ありがとうございました!!
まうさまのお力に少しでもなれたのなら幸いです。
またいつでもいらしてくださいね。
コメント本当にありがとうございました。
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